研修旅行記 in France


 
                                        横井 友裕

ドキドキの連続だった。見てまわる建築のすべてがテレビや教科書で目にしたことがあるものばかりで、それが目の前にあることが衝撃的だった。その建築に実際にふれてみて感じたこと、勉強した内容などをレポートした。


ルーヴル美術館


ヨーロッパで最も古く、また世界最大級の国立美術館の1つに数えられるのがルーヴル美術館である。

セーヌ川右岸に位置するルーヴル美術館は、歴代のフランス王によって建築様式を発展させながら改築が繰り返された。コの字型をした宮殿は、リシュリュウ翼、シュリー翼、ドゥノン翼の3翼に分かれ、収蔵品は「モナ・リザ」、「ミロのヴィーナス」をはじめ、およそ30万点を越える充実したコレクションが管理され運営・展示されている。


 


1989年にはグラン・ルーヴル計画により、ナポレオン広場の中庭にI.M.ペイ設計のガラスのピラミッドが美術館の中央入口として完成している。


巨大なピラミッドの周りには小さなピラミッドがシンメトリーに配置されていて、「古典」と「近代」の対峙した建築の姿が見え、面白いと思った。中央のピラミッドは、その迫力からナポレオンのエジプト遠征をイメージしているようにも思えた。

ピラミッドのガラスは透明度が高く、ピラミッド下のナポレオンホールには冬にも拘らず暖かく明るい陽を差し込んでいた。

螺旋階段も面白く、薄く造られているように見せていて、内側から巻き上げられて上昇しているように見える螺旋階段はナポレオンホールのオブジェのようで、ルーヴル美術館のコレクション展示の1つのように思えた。

地階には中世ルーヴルの壕がそのまま残されていた。古い城は現存していないが、建築の歴史を時下に感じることができた。

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