研修旅行記 in France


 オルセー美術館
                                        横井 友裕

パリの中心部セーヌ川の河畔にあり、鉄道駅をリノベーションして生まれたのがオルセー美術館である。

 

オルセー美術館はオルレアン鉄道の終着駅として1900年のパリ万博の際に建てられましたが、駅舎としての歴史は僅か39年、その後色々な用途に使用された後、1986年より19世紀中ごろからの美術を収蔵した美術館として生まれ変わりました。

 

美術館の内部空間は天井が高く、ブロックの箱が左右に散りばめられているような展示空間になっている。床のレベルが変えてあり、一つの空間でも変化があって面白いと思った。

間仕切り壁には金具が設置してあり、絵画の高さを自由に変えられるようにしているようだった。


駅の構造物を利用して作られているため、鉄骨の助材等が丸見えなのですが、そこがまた雰囲気が出ていて面白かった。

何より驚いたのが、天然の採光を利用している内部がとても明るかったこと。日本の美術館と言うと暗いイメージがあったのですが、当日は曇っていましたがそれでも自然光がとても明るく、屋外で描かれた絵画などにはぴったりのシチュエーションで、見る者にとっても見やすく目に優しい美術館のように思えた。

単に作品を展示するための建物ではなく、もともとの建物が持つ歴史を感じながら作品を見るという面白さを感じる美術館だった。


2010 franceに戻る