北側のファサードは、セーヌ河に沿って緩やかな曲線になっており、ルーバーを使用して曲線を強調していて、柔らかな印象を受けました。
北側とは対照的に、南側のファサードは広場に向かって凹凸のない直線で表現され、エントランスを抜けると見えてくるガラスパネルの巨大な一枚壁に圧倒されました。
ガラスパネルにはカメラの絞りに似た機械が設置されていて、開閉することにより採光を自動調整できるようになっています。内側から見てみると、ブラインド内蔵サッシのようにペアガラスの中空層に機械が設置されていて、開いているものと閉まっているものがあり、機械的でありながらステンドグラスを思わせる柔らかな光りを感じました。
模様はアラブの建築に見られるマシュラビーヤという飾り窓をモチーフにしているそうです。
|