・パリの郊外ポワッシーの小高い丘の上にある |
近代建築の住宅 |
・パリに住むサヴォア夫妻の週末用住宅として |
1928年に設計がスタートする |
・コルビュジェの主張した |
「近代建築の5原則」のすべてを |
パーフェクトに表現している建物である |
「近代建築の5原則」 |
1 ピロティ(支柱) |
・・・建物が空中に浮く様な表現が可能に |
なる |
2 屋上庭園 |
・・・屋上に庭園を設置することにより、 |
家の中の温度、湿度調節に寄与 |
3 自由な平面 |
・・・鉄筋コンクリートの技術がより自由な |
設計を可能にする |
4 水平に続く連続窓 |
・・・室内が明るく開放的になる |
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5 自由な立面(ファサード) |
・・・支柱が壁から独立することで、 |
建物の外観を構成する主要な |
立面を自由に設計することが |
可能となる(カーテンウォール) |

・第2次世界大戦の時、ドイツ軍に |
接収されたのち連合軍の倉庫として |
使用され、半ば廃虚となってしまう。 |
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・1959年には隣接する高校の校舎 |
建設の計画に伴って取り壊されるところ |
だったが、世界的な反対運動に動かされた |
フランス政府が買い取って文化財指定を |
行い改修をし、現在はコルビジェ財団が |
管理をしている。 |

リビング |
「LC4」は本来、ジャンヌレ邸のために |
デザインされたと言われている |

コンクリートは温度差による膨張収縮が |
大きく、ひび割れが生じやすいが |
屋上庭園を造ることで、夏の暑さや |
冬の寒さの影響を緩和する |
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控え目な入口を入り、木立の中を抜けて行くと |
緑の芝生のほぼ中央に白いキューブがフワァっと |
浮かびあがった。 |
空と建物と緑の色のコントラストがとても美しい。 |
建物を支柱によって高い位置で支え |
確保した空間「ピロティ」 |
1階の柱は4.75mピッチで立ち並ぶ |
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サヴォア邸ではこの「ピロティ」を |
車寄せとして使用していた。 |
なだらかな曲面は当時の自動車の |
最少半径に合わせて設計されている |


リビングからは「屋上庭園」が見渡せる。 |
大きな開口になっており引き戸をあけると |
屋上庭園へとつながる |


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